扁桃体を鍛えよう!

扁桃体ってなに?

みなさん、扁桃体という言葉を聞いたことありませんか?頭を横から見て、脳の奥に存在するアーモンド(扁桃)形の細胞の集まりです。情動反応と記憶において重要な役割を担っています。周りで何かが起こったとき、それを快か不快かという判断もしています。

さてこの扁桃体!パーキンソン病とどんな関係があるのか説明します。

嗅覚異常と扁桃体

パーキンソン病の非運動症状の一つに嗅覚異常があります。パーキンソン病の方の80~90%の割合で嗅覚異常がみられるとの報告もあります。これはパーキンソン病において、たんぱく質(αシヌクレイン)の付着が、嗅球(においの情報を処理)から扁桃体、大脳皮質と順に蓄積する過程で起こるためと考えられており、特に嗅覚異常はパーキンソン病の前駆症状としても知られています。
このようにパーキンソン病の進行過程において扁桃体が障害されるのです。

扁桃体が侵されると・・・

扁桃体の障害となる病気は、パーキンソン病以外にもありますが、この扁桃体が障害されるといくつかの症状が起こります。活動が過剰になると不安や恐怖を感じすぎてしまいます。逆に活動が低下すると感情や対人コミュニケーションの支障となることがあります。

扁桃体を鍛えよう

脳は治療が難しい領域の一つですが、扁桃体は適切に使うことで、ストレスや不安などを感じにくくすることができます。脳科学者の著書をもとにいろいろな方法が考えられているので、いくつか紹介します。

  1. 散歩しながら日光を浴びましょう
    ウォーキングは、セロトニンなど様々なホルモン分泌することでストレスを和らげてくれます。日の光を浴びることもセロトニンの分泌につながるともいわれています。
  2. その日の楽しみを想像しよう
    その日の内に楽しいイベントがあったり、美味しいものを食べる予定があるとワクワクしませんか?このポジティブな考えがストレスに良いと言われています。

他にもストレス対処法としてマインドフルネスなど上がっていますが、この2つは生活の中で取り組みやすいと思いますのでやってみましょう。

まとめ

ここでご紹介した方法は、パーキンソン病が治ったり嗅覚異常が改善したりするものではありません。ただパーキンソン病の非運動症状としてうつがあるため、この取り組みにより日頃からセロトニンを分泌させることで、生活が楽しく感じられるかもしれません。

参考・引用文献