認知症を発症後も、自動車運転を継続し、特に、初期認知症の患者さんの場合、運転の危険性が高いにもかかわらず運転中断にいたることは少なく、ご家族が対応に苦慮している実態が明らかとなっています。
現在は、自動車に依存した生活を送っている方が多いのが実情です。しかし、初期の認知症であっても、安全な運転ができない患者さんもいることから、まずは、患者さんの安全を優先することが大事になります。
自動車運転に関してご家族での話し合いが必要となりますが、早めに医療機関を受診し、正確な診断を受け、医師と相談しましょう。病気が運転にどのように影響するのかについて、ご本人に対する正確な診断、ご家族などの介護者から得られた情報が重要になってくるからです。
また、警察署や免許センターの運転適性相談窓口、市区町村の高齢者福祉関係の窓口などに、ご相談をすることもできます。