パーキンソン病と運動(1)~姿勢を改善するために~

リハビリ課 理学療法士 富樫誠二
2024.8.9

1.はじめに

パーキンソン病は、①何もしないときに手足がふるえる、②手足の筋肉がこわばる、③動作が緩慢になる、④姿勢の保持やバランスをとることが困難になるなどの運動症状がみられます。さらに、姿勢異常として首下がり、腰曲り、前屈姿勢がみられることがあります。これらの姿勢異常を持続していると、肩こり、首こり、腰痛や便秘にもつながります。そこで、今回は、姿勢を改善するための運動について紹介します。

2.姿勢改善のための運動

3. おわりに

パーキンソン病は、運動症状や非運動症状などによって運動機能の低下、日常生活動作の困難さが生じる病気です。運動機能が低下しないためには、生活の中での継続した運動が重要です。病気の初期から、運動を習慣とすることが大切だと言われています。姿勢を正しく保つことは、呼吸や精神機能によい影響を与え、体力を維持することにつながります。QOL(生活の質)を維持するために、毎日の生活の中で、よい姿勢を保つことに取り組んでいただきたいと思っています。

最後に、ご協力いただいた松田(PT)さんに感謝いたします。